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インフルエンザ情報

香港衛生署では今月に入ってインフルエンザの患者数が増えており、インフルエンザ流行シーズンであると市民と医師に注意を促している。 3月7日から13日までの1週間の状況は、前の週に比べて50%以上増加し、インフルエンザと確認された患者のうち49%がH1N1新型インフルエンザ、50%が従来型のB型インフルエンザとなっており、すでに新型インフルエンザが特別なものではなくなっていることを意味する。 先週は学校内での集団感染から休校措置がとられた事例もでており、3月に入っても警戒を解けないことは確かだ。今月に入り香港衛生署では新型インフルエンザの第2波が近く来るのではないかと警戒しているが、急に気温が低下した今日あたりから、患者数が急増する懸念がある。インフルエンザシーズンというと冬のものとばかり思われているが、特に新型の場合、歴史的には夏に流行していることもあるので、油断は禁物で今後も十分な注意が必要となる。 現在、インフルエンザとともに流行しているものにRSウイルス(RSV)感染症がある。乳児急性気道感染症と呼ばれるもので6か月以下の乳児では入院加療が必要になることもあるほか呼吸器疾患、免疫異常がある子供も重症化しやすく、特に注意が必要だ。 インフルエンザもRSVも基本的な感染予防は手洗いである。二人以上小さな子供がいる家庭では、共に感染してしまうことも珍しいことではないので、感染していると思われる子供は他の子供との接触ができる限りないようにしたい。

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インフルエンザ情報

ワンチャイにある小学校で、インフルエンザ様の症状を呈した子供が2月26日以降40名(男子35名、女子5名)発生したことを受け、同所にある中学校も含めて本日から1週間の休校措置がとられた。 入院したひとりの男児からB型インフルエンザウイルスが検出され、そのクラスメートの一人からはH1N1型インフルエンザウイルスが認められている。 今回のインフルエンザ様疾患の集団発生は散発的なものであり、今後流行につながるものではないという。ただし新型インフルエンザの第二波の流行が起きることも予想されており、警戒を怠るわけにはいかない。香港衛生署では、引き続き健康状態に留意するとともに身体の衛生に気をつけることを市民に呼び掛けている。 ところで、季節性インフルエンザの流行シーズンはほぼ去ったといえるが、興味あることに今季(2009-2010年)は季節性インフルエンザがほとんど発生していない。毎年大流行を繰り返し、日本だけでも1万にのぼる死亡者を出していたA香港型インフルエンザの発生が、新型インフルエンザに完全に抑え込まれた形になっている。この原因ははっきりと解明されているわけではないが過去における新型インフルエンザ流行に際しても同様にそれまでの季節性インフルエンザの流行が低レベルになったことが確認されている。 今季、新型インフルエンザによる死亡者は日本で200人程度であることを考えると、季節性インフルエンザの流行が抑えられたことでインフルエンザによる死亡者数が激減したと推定される。ここで具体的なことは書かないが、この事実はいろいろなことを考えさせる事例になるだろう。 まだしばらくはインフルエンザに対する警戒は解けない。手洗いの励行は感染予防に欠かせない。うがいは日本人独特の感染予防法だが、国際的に評価されているものではない。またマスクに関しても自身から感染を広げないためのアイテムと考えるべきで積極的な感染予防法とはいえない。適切な栄養摂取と睡眠など十分な休養も、感染予防に必要となる。

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隠れメタボリック

メタボリック症候群の概念はかなり昔から提唱されていたが一般的に知れ渡るようになったのは最近になってからのこと。私が初めてメタボリック症候群を知った10年以上前には、まさか流行語になるほど広く認識されるようになるとは思いもしなかった。 メタボリック症候群に関しての概念は相当古くから提唱されており、「死の三重奏」とか「死の四重奏」とか呼ばれていた。つまり脂質異常、高血圧、高血糖の三重奏、これに肥満が加わって四重奏だ。さらに喫煙を加えて五重奏と呼ばれることもある。 メタボリック症候群は腹囲を絶対条件とする。これは、諸悪の根源となる内臓脂肪の蓄積具合を間接的におおざっぱに把握する手段として採用されたものだ。 日本の場合、男性85cm以上、女性90cm以上という条件を満たしていない限り、どんなに血圧が高くても、驚くほどの脂質異常があろうとも、あるいは糖尿病の治療を受けていたとしても、メタボリック症候群と診断されることはなく、その指導対象(特定保健指導)からも外されてしまう。 メタボリック症候群と診断されていなくても、診断されている人よりも死亡リスクが高いと思われる人が、相当数いることは間違いないだろう。事実、厚労省の調査結果では、「40~70歳の男女約3万人を対象に調べたところ、腹囲が規準に達しない人でも、検査値の異常が増える(重なる)につれて、心筋梗塞などの発症リスクが増えていた」という。(今朝の報道より) この事実は特定健診制度(メタボ健診制度)を設けるにあたって当初から指摘されていたことだ。しかも男女の腹囲の規準が海外の基準とは反対になっているなど、いくつもの疑問点があげられていたにもかかわらず制度は見切り発車されてしまった。 腹囲がどうかという前に、体重の変化率に注目してほしい。20歳時点での体重を覚えているだろうか。多くの人にとって身長の伸びが完全に止まって、これから「横方向の成長」つまり肥満傾向が表れるようになるスタートとなる時だ。このときの体重をベストとして、どのくらい体重増加しているのかが重要な数字になる。学生時代に身体をかなり鍛えていた人にとっては判断が難しいが、普通の人では増えてしまった体重の3割を減量する努力をすると、さまざまな異常が驚くほど改善することが期待できる。30歳くらいであれば、なるべく元の体重に戻す努力をしてほしい。体重増加がない人ももちろん少なくないが、海外勤務など大きな環境変化が太り始めるきっかけになることもあるので、とにかく絶対太らないという努力を怠ってはいけない。たとえ100gでも体重が増えないようにすること!その気持ちが大切で、毎日体重計(デジタルが良い)に乗ることだ。 昨日の配信で紹介した書籍「空腹力」を教えていただいた私のお客様も、とりあえず実行してみた私自身も、減量が血液検査の結果を大きく改善している。肥満傾向(体重増加)があり、検査結果に一つでも二つでも問題が指摘されている人は、とにかく痩せることをお勧めしたい。痩せることで命が伸ばせます。将来寝たきりになるリスクが間違いなく少なくなります。 メタボリック症候群の規準は近い将来変わる可能性がある。しかし、どのような基準ができようと個人レベルでは参考にしかならず、医療者が患者をふるい分ける判断基準に使われるモノサシになるだけの話だ。健康診断の結果に注目して、現在の状況がどのようなもので何をする必要があるのか、それぞれ個人で判断する必要があるだろう。

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ダイエット報告

昨年の11月30日、私の誕生日の翌日に健康診断を受けたところ、その結果の悪さに目玉が飛び出るほど驚いたものです。 そのデータを公開すると・・・γGTP 89  尿酸9.8  総コレステロール225  中性脂肪 112  血糖 120 一時的であると理由づけできないわけではありませんがいまだかつてない私にとってはショッキングな数値です。腹囲も90cmを超えて、体重もマックス! お客様には痩せる効用を説いているのに、自分自身がこれでは説得力がありません。とにかく少しでもやせなければと思い、1カ月後に再検査する予定で少し減量してみました。このときは飲食量を少し削った程度。12月下旬の検査ではγGTPを除き、基準値をクリア。少しホッとして、その後の対策を考えていたときに、あるお客様に紹介いただいた本が、石原結實著「空腹力」でした。細かな内容はとてもご紹介できませんが、とにかく食事量を減らさなければいけないことが、説得力を持って書かれています。さらにダイエットのことだけではなく、身体の浄化をはかり、大局的に健康状態を取り戻そうという内容となっています。私自信の持論にも共通することが多く、すんなり受け入れることができました。かなり頑固な私が何の抵抗もなく受け入れることができたわけですから、実行は容易いものです。これまで何度となくダイエットを宣言しては結果を出せず妻にも呆れられ、娘にはお腹の肉を見て「みっともな~~い」とまで言われるありさまでした。今度こそはと、一念発起してスタートしたダイエット。今のところかなりの結果を出せています。 現在の状況は腹囲が85cm。体重71kg。ジーンズは前を閉めた状態で脱ぎ着できますし、腕が細くなったので、時計がクルクル回ってしまいます。もちろん首周りも細くなり、確実にサイズダウンしています。 ダイエットの方法は、とにかく食べないこと。朝 黒糖で甘味をつけた紅茶。昼 おにぎり、またはシリアルバー夜 作り置きしてある野菜スープをどんぶり一杯。 基本はこれだけですが、昼と夜は外食も入るので、その時はかなり食べてしまいます。これはOKです。軽い間食には目をつぶっています。朝・昼を極力控えめにして、夜は常識の範囲で制限がない食事。飲酒も構いません。一見きつそうですが、晩御飯を楽しみにできるので、比較的やりやすいダイエットではないかと思います。「空腹力」に書かれているのは、朝食にリンゴ・ニンジンジュースですが、私には作ることが面倒で今のところできていません。またお昼にはそばなど軽く食べるとしてありますが私自信は昼と夜で量を調整します。つまり、昼に外食でたくさん食べてしまったら、夜は控える。夜、外食の予定があれば、昼を抑えるということです。 摂取カロリーを減らすとともに運動量も確保したいところです。せめて週末くらいはまとまった運動量をこなして、筋肉を衰えさせないようにしたいものです。筋肉が多ければ、基礎代謝が多く太りにくいものです。普段はできる限り歩くこと。歩け歩け、とにかく歩け。普段は歩くだけです。早歩きがお勧めです。 それだけ食べなければ痩せるのは当たり前のことですが、理屈を理解し納得できさえすれば、このようなダイエットもできないことではありません。ある程度ダイエットできたらその体重の維持が大切です。ダイエットに失敗するというのは、実行できなかったということより、目標達成できた後のリバウンドです。安心して、そして油断して元の量を食べてしまったら、今度は今まで以上に太ってしまいます。ダイエットの成功には、マインドコントロールが大切な要素になると思います。 太古の人間は狩猟をして獲物を得ていました。食事の前にかなりの運動をしていました。女性でもかなりの運動をしなければいけない状態だったことは想像に難くありません。もちろん満腹まで食べることができることは稀だったのではないでしょうか。ところが現代はどうでしょう。一日じっと座っていても3食腹いっぱい食べることができるのです。そこまで極端ではなくても、運動量は相当少なく、摂取カロリーが著しく多くなっていることは明らかです。太古の人間と現代人のDNAはまったく変わりないにもかかわらず、生活習慣が劇的に変化しています。 ところで朝食をしっかり食べなければいけないということは、いったいいつ頃から誰が言い出したことなのでしょう。早朝に起き出して農作業をこなし、そして朝食を、という生活であれば、確かに朝ごはんの重要性が大きくなると思いますが、眠い目をこすりながら無理に食べることが必要なこととはとても思えません。 繰り返しますが、はっきり言って現代人は食べ過ぎです。世界的に食料が不足しているといいますが、実は、先進国に食べ物が集中し過ぎているのです。我々先進国の人間の摂取カロリーが多すぎるため、地球規模のバランスが壊れているのです。食べる量を減らせば、生活習慣病が少なくなる上に、日本の食料自給率も改善するかもしれません。余った食料は食糧難を救うかもしれません。一石二鳥、いや一石三鳥、四鳥で、良いことづくめです。 太っていると自覚している人は、今日からダイエットに挑戦されてはいかがでしょうか。「空腹力」をちょっと検索してみてください。

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旅先での健康管理

新型インフルエンザの流行は、世界的に下火になってきたものの、国や地域によっては十分な警戒が必要だ。感染には十分気をつけなければいけない。旅行に際しては体力(免疫力)を落とさないようにすることがとても大切なので、無理な行動計画は立てないこと。もちろん睡眠は十分にとる必要がることは言うまでもなく、たとえ日本に行く場合でもおなじことがいえる。適切な栄養摂取と休養は感染予防、発症予防の基本。 東南アジアなどのリゾートに滞在を予定している人も少なくはないだろう。最も注意しなければいけないのは「蚊」に刺されないようにすること。ホテルを含むリゾート敷地内は殺虫剤散布がなされているので(これはこれで問題は大きい)蚊に刺される機会は極めて少ない。しかし、ホテルから出ると危険性は格段に高くなる。熱帯地方の蚊は、マラリア、デング熱を媒介する。マラリアやデング熱の診断は現地の医師のほうが慣れていることが多いので、高熱が出た場合は解熱剤で対応しようとせずとにかくホテル所属の医師などににかかることが大切だろう。また帰国後(帰港後)に発熱した場合は、いつからいつまで、どこに滞在していたかを医師にはっきり伝えて、熱帯性疾患の可能性を考慮してもらうことが大切だ。マラリアやデング熱は熱帯地方では風邪のように一般的な病気であることが多く、現地の医師は診断になれているが、これらの病気の患者を診察する機会がない医師では診断がつかないこともある。たらいまわしされたあげく、死亡してしまう事例も実際に起きている。医師に対する情報提供はとても大切である。 海外旅行では食中毒の危険性も格段に大きくなるはずだ。旅の疲れから免疫力が落ちていることも考えられる。とにかく生ものは避けるべきで、よほど信頼できる所でなければ、ジュースや水割りの氷でさえも危険食品となる。生ものは食べていなかったのに食中毒のような症状に苦しむケースもあるが、これは実際に何が原因になっているかわからないものの、食事をとるたびにリスクが付きまとうと考えたほうがよいことを意味する。免疫力さえ高い状態に保っておけば感染しても発症しないことも多いので、旅行中の健康管理は特に大切になる。 せっかくの休暇旅行を、悲惨な思い出にしないために…  1、生ものには手を出さない。 2、生水はもちろんのこと、ミネラルウォーターも信頼できるブランドを選ぶこと。 3、余裕のある旅行計画にすること。 4、旅先だからといって毎日夜更かししないこと。(十分な睡眠時間の確保) 5、肉類、海鮮類は確実に火が通っていることを確認すること。 6、発熱したら無理をしないで現地の医師の判断を求めること。 7、蚊に刺されないこと。特に夕方から夜間の外出に注意する。 8、夜間の外出では肌の露出を避ける。(昼間でもブッシュウォークでは注 意) 9、川などにやたらと入らない。(皮膚からの寄生虫感染) 10、帰宅後の発熱・不具合に関しては医師に旅行の話を必ずすること。 そのほかにも、H5N1インフルエンザ(鳥インフルエンザ)に対しての注意も怠れない。東南アジアでは今も患者が散発している。鳥に近づかないことは当然だ。(調理してあるものは大丈夫!) せっかくの休暇を、楽しく過ごすためにも旅先での健康管理は特に注意してほしいものだ。

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インフルエンザ関係情報

全世界的に患者数が減少傾向にある新型インフルエンザであるが、日本では再度流行する危険性が指摘されている。昨年11月から学校等でも患者発生が減り、学級閉鎖などの措置がとられる件数が減少してきていたので、このまま終息するのかとも楽観視するむきもあった。ところが冬休みが終わった途端に学校での患者発生が増加に転じているとの報告も出た。この現象が一時的なものであるのか、あるいは今後再度大流行するのか、専門家でも断定できないことだ。今後3月くらいまでは十分な警戒が必要であることに間違いはない。 ところで今季は不思議なことに季節性インフルエンザの発生報告がほとんどない。 国立感染症情報センターhttp://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph/sinin1.gif 新型ウイルスに押しやられてしまったと説明されることもあるが、当初の予想は混合流行であり、新型のみが流行するなど誰も予想はしていなかった。季節性インフルエンザの流行期に入ると、発熱患者が新型なのか季節性なのか区別がつかなくなるということが非常に心配されていたはずだ。 季節性インフルエンザが極めて少ないことについて、今のところ確かな理由は解明されていないが、ウイルス同士が環境中で(ヒトなどの動物体内ではなく)お互いに干渉することなど考えられない。新型ウイルスにはすでに多くの人が感染しているのであれば、新型と季節型が人の体内で何らかの影響をしあうことも考えられないことではなく、季節型の活動が抑えられているということが説明できるかもしれない。しかし一般の人の新型ウイルスの抗体保有率も、それほど高くはないようだ。事実はもっと複雑であろうが、現在のところ季節型の流行がない、いや流行どころか患者発生そのものがほとんどないことは、まぎれもない事実だ。 となると・・・例年、日本でも数百人が季節性インフルエンザが原因で死亡しているが、この数字が大きく変動する可能性がある。新型インフルエンザの日本国内での死亡者数は昨年8月に初めて死者が出て以来100人を超えたが、季節性インフルエンザ患者の発生が極めて少ないことが予想される今季、インフルエンザが原因となる死亡者数が大幅に減ることも予想されるのではないだろうか。 患者数の減少は、症状が軽いという理由も重なって新型インフルエンザへの関心を急速に低下させているようだ。ワクチン接種を積極的に受けたいと考える人も予想より少なく、世界中でワクチンが余ってしまうという事態に陥る可能性が高い。 新型インフルエンザワクチンの接種計画に関して香港では優先接種が終わり、一般向けへの接種が間もなく開始される。ところがこの期に及んで副作用が考えられる死亡事故や流産も複数件報告されており、市民の不安をあおっている。当局はワクチンの安全性を強調するが、現在報道されている「副作用」が、本当にワクチンによるものなのかどうかは、今後の調査を待たなければ結論付けることはできない。 喉元過ぎればとなってはいけない。H1N1新型インフルエンザは弱毒で済んだが、次にはH5N1型が控えている。こちらは今のところ毒性が極めて強い。人類に流行すると極めて深刻な事態となると予想されている。現在、エジプトなど一部で人への感染事例が起きているものの、大きな問題にはなっていない。今後H1N1新型インフルエンザのように大流行するのかどうかわからないが、WHOでは特別な警戒を続けている。新型インフルエンザの発生は最短で10年の周期になっているので、この周期からすると今年や来年にH5N1型が流行するとは考えられないが、これはある地域に地震が起きる周期から今後を予想するのと同じで何の確実性もない。 今からH5N1型インフルエンザに対する警戒をするべきだろう。H1N1新型インフルエンザは確かに弱毒ウイルスであるが、これを次なる今日毒性新型インフルエンザに対する警告ととらえるべきだ。 免疫力を落とさないこと、といっても漠然としているが適切な栄養摂取と休養(睡眠)が大切であることは言うまでもないだろう。もちろん手洗いの励行はもっとも有効な予防法と心得たい。暴飲暴食を慎み、適度な運動を心がけるといったことは生活習慣病の予防になるだけではない。免疫力増強にも大いに関係する。

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前立腺がん

先日、自らが前立腺がんであることを公表した間寛平氏は現在トルコを快走中。日本を出発して本日で400日目になる今日はトルコ国内を走っているはずだ。これまでの走行距離は約1万km以上にもなる。 さて、このアースマラソンに挑戦している間寛平氏。先日のトルコでのPSA検査(前立腺がん検査)の結果、前立腺がんに罹患していることが判明。悩んだものの治療を受けながら走り続け、ほぼ1年先の大阪のゴールを目指すという。 間寛平氏の年齢は60歳。確かに前立腺がん好発年齢だ。もちろん男性のみのがんであり、50歳を過ぎると患者が多くなるので、ホルモンとの関係も発症に関係するがんだ。現在世界的に患者数が増えているがんの一つで、そのうちがん死の原因別で上位にランクしてくるのではないかとも言われているが、なぜそんなに増えているのか、現在のところ正確な理由はわかっていない。 前立腺がんは比較的早期発見できるがんだ。まず50歳を過ぎたら健康診断でPSAという前立腺がんの腫瘍マーカーを必ず受けるようにしたい。また診察では肛門から指を中に入れて検査する直腸診を積極的に受けてほしい。恥ずかしいとか、気持ち悪いとかで拒絶してしまう人が多いがもったいない。超音波検査を受けない限り、肥大の程度はこの触診でしかわからないからだ。直腸診では肥大の程度のほか硬さなどもチェックできる。前立腺肥大はがんとはまったく違うが、患者は40歳代からかなり増えてくる。肥大した前立腺にがん見つかることが多く肥大を指摘されたらPSA検査を受けておくほうが無難だろう。 さて、前立腺がんを見逃さないためには自己防衛が大切。おしっこの回数が増えた、勢いがない、残尿感があってすっきりしない、夜中に何度もトイレに起きてしまう。こんなとき、多くの人は「年のせいだ」と片付けてしまうがこういう人たちの中に前立腺がんが隠れている確率が非常に高いのだ。つまり、いくつかの症状に心当たりがあるが、それを年のせいだと勝手に納得するのではなく、必ず検査しておくことがとても大切になる。 前立腺がんも早期発見すれば治療は比較的簡単だ。しかし、放置すればもちろん転移が起き、予後は格段に悪くなる。早期に自覚症状が出てくることが多い数少ないがんと言える前立腺がん。せっかくのサインを見逃してはならない。

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食道がん、早期発見

世界的な指揮者として活躍する小澤征爾氏(74歳)が毎年定期的に受診している健康診断で、早期の食道がんが発見されたため、6か月の休演を宣言した。 食道がんが見つかったのは、昨年末に聖路加国際病院で受診した健康診断の胃部内視鏡検査だ。ごく早期であったため、もちろん自覚症状もなく、まさにたまたま発見できたケースだと言えるが、氏が内視鏡検査を受診していなかったら、半年、いや1年以上たってから、おそらく食事がのどに引っかかるような違和感を感じるようになってから見つかったはずだ。こうなると手術も大がかりになるだろうし、たとえ治癒してもその後の生活の質(QOL)は著しく低くなることだろう。もちろん完治できる可能性も低くなり、転移や再発の危険性がかなり高くなってしまう。 早期であれば内視鏡的に手術できるので、経過は良好であるが、食べたものが喉につかえたりするようになるとかなり進行している可能性が高く、予後も悪くなる。わずかな違和感を感じた程度でも、早く医師に相談して検査することを強く勧めたい。 健康診断ではすでにおなじみの胃部内視鏡検査であるが、食道の検査にもなっていることは意外に知られていないようだ。カメラを入れるときに「オエッ」となるその時から、すでに観察は始まっているのだ。少なくとも食道はすべて検査されている。海外での健康診断では、内視鏡検査に際しては「鎮静剤」を使うので、「オエッ」もなく、大変楽に受診できることがほとんどだ 食道がんは胃がんの十分の一の患者数であり決して多いがんではなく、日本では年間の患者数が一万人に満たない。喫煙と飲酒が大きな原因になるが、熱い食べ物を好む人にも多いといわれている。また胃酸が逆流しやすい人にもリスクが高い。胃の入り口に当たる噴門部が横隔膜の上に出てしまう食道横隔膜裂孔ヘルニアの患者は、胃酸が逆流して食道粘膜に常にダメージを与えるためがんのリスクが高くなる。胃と違って食道は胃酸に対して無防備だからだ。胃部内視鏡検査で逆流性食道炎を指摘されるケースは多く、程度問題ではあるのだが食道横隔膜裂孔ヘルニアでは食道炎を起こしやすく、この場合食道がんのリスク高いといえる。 食道がんの早期発見は内視鏡検査しかない。残念ながら日本人の多くが受診していいるバリウム検査は、早期癌の発見はほとんど無力だ。少なくとも、年に一度の健康診断では、胃部内視鏡検査を受診しておくことを勧めたい。特に胸やけしやすい人や飲酒喫煙が多い人など、必要度が高い検査だと言える。

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ノロウイルス流行中

下痢やおう吐で大変な思いをしたという話が最近多い。夜中に急に吐き気で目覚めたものの、トイレに行く間もなく吐いてしまった話や、3日3晩下痢に苦しんだなどという話を立て続けに耳にした。 病院では「ウイルス性のものですね」「食中毒かもしれません」などと、漠然とした診断を受けるものの、確定診断が下されることはないようだ。ウイルスや食中毒菌を特定しているわけでは仕方がないことであるが、おそらくその多くはノロウイルスが原因であると思われる。 ノロウイルス中毒は冬場に流行することが多く、年間を通して最も多く発生する食中毒だ。このウイルスの感染力は極めて強く、非常に少ないウイルス数で感染してしまうため、集団生活の場でも空気感染様の感染拡大を示し、一気に患者数が増えてしまうことも珍しいことではない。 感染後、早ければ数時間、遅くとも1~2日程度で突然発症する。おう吐、下痢といった典型的な食中毒症状に加えて、発熱や寒気といった風邪と似た症状が出ることが多いのも特徴だ。激しい症状の割には予後は良く、重症化することは極めてまれである。 従来は生カキなど貝類の生食が最も危険であるといわれていたが、特に日本のカキは予防対策(無菌化処理)がとられるようになってきたので、安全性は格段に高くなっている。日本ではカキが原因であるノロウイルス食中毒が激減している半面、高齢者施設など集団生活の場などで発生するノロウイルス感染症〈食中毒とは限らない)が多くなっている。つまり、食中毒ではなく通常の感染症としての扱いもされる場合が多くなっているのが現状だ。 家庭内で患者が発生した場合は、感染力が強いだけに注意しないと一気に全員が感染してしまうこともある。おう吐物の処理や下痢の後のトイレの掃除には特に細心の注意が必要となる。 おう吐物からは、その処理する人以外はできる限り遠ざかること。換気も大切。処理には手袋、マスクを着用すること。できればゴーグルを着用し、目からの感染を防ぐことが望ましいとの意見もある。そこまでしなければいけないのかと驚くが、それだけ感染力が強いことを意味している。処理後の手洗いはもちろんであるが、床面などは塩素系漂白剤で消毒しておくこと。 トイレも下痢の後は極めて危険な状態になる。換気扇をつけた状態で、少しドアを開けて空気の流れを作っておくと汚染された空気が排泄されやすい。下痢やおう吐の際にウイルスを含むミストが発生し、これが感染拡大につながるため、換気は重要なポイントになる。 患者の下着は他の家族の洗濯ものとは一緒に洗わないこと。特に、下痢便やおう吐物で汚れてしまった場合は、先に塩素系漂白剤で消毒してから洗濯することが望ましい。洗濯槽の汚染を回避して、別に洗うにしても他の人の洗濯物を二次的に汚染させてしまうことを防ぐのが狙いだ。 それほどまでに危険なのか?そんなに神経質になる必要があるのかという疑問もないわけではない。ノロウイルスは極めて感染力が強いので、そこまで厳重な注意が必要であることは間違いないが、その一方で免疫力さえ落ちていなければ感染しても発症は免れる。 感染しないようにする予防法とともに、感染しても発症しない免疫力を維持することも大切だ。この点はインフルエンザでも同じ。手洗いの励行、患者から遠ざかること、部屋の換気を良くするなどは共通する。さらに適切な栄養摂取、休養も大切だ。難しいことではあるもののストレスマネージメントもできれば言うことはない。 下痢は大量の水分を失う。たとえ食べることができなくても、水分は十分摂取したい。特に子供の場合など、親がつきっきりで小さなスプーンからでも水分補給する必要もある。下痢の際は、下痢止めではなく水分補給が優先であることはO157騒ぎの際に認識が広まったようだ。またおう吐が続くと電解質も失われるので、スポーツドリンクで水分補給することも効率的だろう。