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鳥インフルエンザを豚から検出

 『広く報道されているので既にご存知の方も多いと思いますが鳥インフルエンザウイルス(H5N1)が中国福建省の豚から検出された事を、中国の研究機関が報告しました。豚から検出された意味合いは大きく、今後の対策を早急に見直さなければいけないかもしれません。』  豚は鳥インフルエンザにも人インフルエンザにも感染する。これまで産まれてきた歴史上の新しいインフルエンザ(イタリア風邪、スペイン風邪、アジア風邪、香港風邪など)はすべて鳥インフルエンザが起源となり、豚に感染流行した後に人のインフルエンザとして猛威を振るってきた。  今回、H5N1 が豚から検出されたということは、その体内で人インフルエンザと遺伝子組み換えする危険性が非常に高まった事を意味する。鳥からたまたま人が感染して、今年はアジアで27人がすでに死亡しているが、現状でとどまっていれば、特別怖い病気といえるものではないだろう。    豚にウイルスが侵入しているとなれば、人類への脅威がますます高まっているといえ、早急なる対策が必要となる。現在、世界的に流行しているのはA香港型インフルエンザだ。感染力が非常に強く、一箇所で流行が始まると爆発的に広まり、簡単に海を越えて世界中に拡散する。毎年世界中で50万人ほど亡くなっているというから、その毒性も弱いとはいえないだろう。(日本では数百人から2000人)  鳥インフルエンザは非常に毒性が強く、現在のところ感染力は非常に弱いながらも、死亡率は高い。豚の体内で、強力な毒性を持つ鳥インフルエンザウイルスと感染力が非常に強いA香港型ウイルスが遺伝子融合し、それが人間に感染したら・・・。  今のところワクチンは開発段階で、今年の流行には間に合いそうにない。抗インフルエンザ薬「タミフル」を大量に備蓄する動きが日本やオーストラリアにあるが、一度に大量に使用することは耐性ウイルスの出現につながるので慎重にしたいものだ。既にこれまでの使用で耐性ウイルスが増えているという。  現在のところH5N1に対しては個人レベルで対処するしか術はない。免疫力の低下を避けるために、栄養、休息、運動などに気をつけて、反対に免疫力を低下させる事を避けるべきである。暴飲暴食、喫煙、睡眠不足、過重労働、ストレス・・・。    日頃からの衛生管理も大切だ。外出後、食事前の手洗いは是非とも習慣にしたい。手から口、鼻、目を通して感染する病気はインフルエンザに限らないので、多くの感染症から身を守る大きなすべとなることは確かだ。

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インフルエンザ予防接種(補足)

 インフルエンザワクチンの効力は一般的に6ヶ月から1年です。(もちろん個人差が大きいためこれより長いことも短いこともあります。) インフルエンザの本格的なシーズンは年が明けてからで、香港では旧正月ころにピークを迎えることが多いようです。そして終息するのが3月下旬なので、そこから逆算して6ヶ月前にワクチン接種しておくことをお勧めします。(10月頃)  ワクチンはWHO(世界保健機関)が昨年までの流行タイプから翌年の流行タイプを予想したもので、実際に流行するものと違うことも珍しくありません。ワクチン接種を受けたからといって安心は出来ません。日頃から暴飲暴食を避け、適度な運動を習慣として、なおかつ疲れをためないようにするなど、免疫力の低下を予防するよう努めてください。  なおワクチンの接種料などにつきましては、最寄の医療機関にお問い合わせ下さい。

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インフルエンザ予防接種

〈インフルエンザワクチン、供給開始〉  北半球のインフルエンザシーズンに向けて、ワクチンの供給が始まった。今年のワクチンのタイプは、A型 ワイオミング(福建)、ニューカレドニアB型 シャンハイ(江蘇) 。昨シーズン中は北米で福建型インフルエンザでの死者が確認され一時緊張したが、この株についても今年のワクチンに含まれる。  WHO(世界保健機関)によってその季節のワクチン株が選定され、それをベースに各国でワクチンが生産される。しかしあくまでも流行予想に基づいた選定であり、確実に流行するものと一致するという保証はない。  乳幼児や高齢者などの免疫力が低い人を中心に、日本でも毎年数百人もの死者を出すインフルエンザだ。決して侮れない感染症であり、重症化を避けるためにも予防接種を受けておきたい。  昨シーズンはSARSがらみで積極的に接種していたためか、大きな流行にはならなかった。今年はSARSへの警戒感が大きく薄れているため接種率がかなり下がるかもしれない。  接種を急ぐことはないが、少なくとも年内には済ませておきたい。香港でのインフルエンザの流行は年が明けてから3月までだ。

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カンピロバクター食中毒

 食中毒というと、サルモネラや黄色ブドウ球菌、あるいはボツリヌス菌などを思い浮かべることが多いが、ちょっと聞きなれないカンピロバクター菌による食中毒が思いのほか多いという。馴染みではないのは潜伏期間が比較的長く、原因菌、原因食品の特定が難しく、統計上数字として表面化しにくいということが理由のようだ。  流通している鳥肉の75%もがカンピロバクター菌に汚染されているという報告もあり(京都)、鶏肉を扱う場合、かなり注意しなければいけないことは確かだ。少量の菌でも感染するので、鶏肉を扱った調理器具は十分に洗うことが必要で、熱湯をかけて消毒しておくと効果的だ。(熱に弱い性質がある)  感染すると2日から1週間の潜伏期間の後、下痢や発熱を起こし、時には血便も見られる。発熱や嘔吐も伴うなど、他の食中毒との区別は難しいものの、通常は1週間ほどで快復する。原因不明の下痢も、かなり高い割合でカンピロバクター感染である可能性がある。  鳥刺しは危険だ。どんなに新鮮でも鳥を生で食べることは勧められない。湯引き程度では感染性はなくならないというので、調理に際してはしっかりと熱を通しておきたい。 また鳥に限らず生肉を扱ったときには、石鹸を使って丁寧に手洗いすることが予防になる。また冷蔵庫の出保管は有効でるが、生肉と調理済み食品を一緒にして保存することは避けたいことだ。  ペットの糞から感染することもあるので、動物を勝っている家庭では十分注意したい。

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ホテルのビュッフェで食中毒

 7月7日にSha Tinのホテルにてビュッフェ形式で食事した客のうち、39名(6~80歳)が下痢、吐き気、腹痛などの食中毒症状を訴え、うち38歳の男性がプリンス マーガレット病院に入院した。  原因については、患者が食べたものの追跡や便のサンプル検査にて調査中であるが、食中毒には間違いなさそうだ。  夏季、気温の上昇とともに食中毒の原因となる細菌類の増殖速度が速まり、集団中毒を起こしやすくなるとして、衛生署では注意を呼びかけている。 1、エビ、カニ、カキ、貝類は調理・摂食前に十分に洗うこと。2、食事の前、トイレの後には必ず手を洗うこと。3、生の食品と調理済みの食品を同じ調理器具で扱わないこと。4、生の食品と調理済みの食品を一緒に置かないこと。5、食品は4度以下の冷蔵庫に保管して、摂食前には十分火を通すこと。6、清潔を心がけること。  ホテルのビュッフェであたりやすいのは「生カキ」でしょう。調子が悪いときには食べないようにして下さい。ノロウイルス中毒の原因です。(食中毒で一番多い!)そのほかにも、魚介類なら腸炎ビブリオ、鶏肉からはキャンピロバクター、卵はサルモネラなどホテルのビュッフェで食べる食品に限らず、誤って生を食べてしまうと危険な食品はいくらでもあります。生でなくても、調理者の手が食中毒菌に汚染されていれば当然危険です。  食品衛生に気を使っていれば食中毒はおきにくいものです。今回はホテルでの集団食中毒でしたが、食中毒患者がもっとも頻繁に発生するのは一般家庭です。 これから暑い季節が続きますが、自宅での食品衛生には十分注意したいものです。

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献血サンプルからE型肝炎ウイルス確認

 献血された血液の肝機能検査で不合格とされた血液2452本のうち15本からE型肝炎ウイルス遺伝子が確認されたと、日本赤十字社が厚生労働省に報告した。  これまでE型肝炎の流行地域は中国・東南および南アジア方面であると思われていたが、もっと広い範囲で流行している可能性もある。  日本での感染事例として最近報告されているのは、イノシシや鹿を生で食べたか、あるいは十分に火を通さないで食べた時に感染し、急性症状を起こした例があるが、これらは特殊で一般的な感染とはいえない。  ただし今回の日本赤十字社の発表は、一般に献血された血液中にウイルス遺伝子が認められたもので、国内の感染者は発症していない例も含めると少なくないかもしれない。実際に市販の豚レバーなどにE型肝炎ウイルスが認められたことがある。 レバー刺しなどが飲食店のメニューに見られるが、E型肝炎のみならずO-157感染の危険性もあることから食べないほうが良い。  E型肝炎はA型に比べて死亡率が高く、特に妊婦では発症者の20%が劇症化して死亡するといわれている。 日本では動物からの感染が報告されているので、特に野生動物を生食するのは避けるべきだ。また流行地では水系感染がもっとも一般的なので、飲料水に注意が必要で、生水は避けたい。野菜なども含めて、必ず火を通して食べる事を、特に流行地(中国など)ではお勧めしたい。  E型肝炎も感染したからといって必ずしも発病するとは限らないので、知らないうちに感染している可能性も少なくないだろう。ただしA、B型肝炎のように、一度感染したら二度と感染しないという終生免疫が得られるかどうかは今のところ不明だ。  A型肝炎よりも死亡率が高いといっても、妊婦を除けばそれほど心配はなく、特別な治療法があるわけではないものの安静にしていれば約1ヶ月で完治する。 予防接種も開発されていないので、飲食に注意することぐらいしか予防法はないが、他の感染症と同じく免疫力が落ちた状態では発症しやすいと思われる。流行地への旅行では、疲れをためないゆったりとした日程を組むことも大切だ。

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蚊の発生率増加~感染症に注意

 香港ではこのところ雨量が多く、蚊の発生が急増しておりデング熱など蚊が媒介する感染症の発生が懸念されている。衛生署では蚊が発生するような水溜り、雑草地などの消毒や清掃などを行っている。  香港では2002年9月に初めて香港内で感染したと思われるデング熱患者が発生している。また昨年も10月に同様のケースが認められており、今年も蚊の発生が急増していることから今後デング熱患者が発生する危険性が大きいと思われる。  蚊が媒介する感染症は少なくないが、現在最も警戒されているのが西ナイル熱。もともとアフリカの風土病だったものが、1999年8月、ニューヨーク市で米国初の患者が認められてから昨年の夏までにほぼ全米に感染地域を拡大し、500名以上の死者を出している。  西ナイル熱の感染地域の拡大には、渡り鳥と航空機が介在していることが疑われている。特にウイルスを持った蚊(感染した鳥を刺した蚊)が航空機で運ばれることで、今後米国との交流が盛んな国や地域に感染地域を拡大する危険性が懸念されている。  デング熱も西ナイル熱も、これから最も感染しやすい季節になる。そのほか西ナイル熱と似たウイルスである日本脳炎も蚊が媒介する病気で、昨年9月に香港で7年ぶりに患者が確認されている。夏から秋にかけての蚊の活動シーズンには、これらの病気には注意が必要だ。  蚊が多い郊外に出かけるときは、肌の露出がなるべく少ない服を着るとともに、虫除けスプレーの使用も考慮したい。 また家庭内でも花瓶の水換えを頻繁にしたり、植木の受け皿に水が溜まらないようにするなど、蚊が発生する環境を作らないことが大切。  旅行に際しても蚊に刺されないようにすることが大切。東南アジアなどでは、上記の感染症のほかマラリアやフィラリア症など多くの熱帯性疾患に蚊に刺されることで感染する。 リゾートに滞在するだけなら問題は少ないが、夜間の移動や郊外での滞在に際しては十分な注意が必要だ。

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日本脳炎で死亡

 香港において8年ぶりに日本脳炎で死者が出た。死亡したのは2年前に来港した29歳のインドネシア人。5月29日に発病、クリニックにて風邪と診断されたものの、症状が改善されず、6月2日にマーガレット病院に入院。集中治療室にて治療したものの快復せず、7日に死亡。衛生署における検査で、10日になって日本脳炎であったことが判明した。  日本脳炎はアジア全域に患者を認め、予防接種がある日本と韓国ではほぼ制圧されているものの、年間3~4万人が発病しているといわれる。  香港は予防接種はないものの(医師が個人でワクチンを輸入しているケースはある)、患者の発生は稀だ。  日本脳炎は、豚の体内でウイルスが増殖し、コガタアカイエカによって伝播される。したがってワクチン以外では蚊に刺されないようにすることが最大の予防となる。  特に自分の日常の生活圏内に養豚場があるような場合は、特に注意が必要だろう。もちろん蚊は数キロ以上も飛翔するので広い地域で感染危険性があるといえる。  ただし、感染しても発症するのは100~1000人にひとり。特別神経質になる必要はない。  日本脳炎ウイルスと同じ種類のウイルスに西ナイル熱ウイルスがある。現在アメリカ全土に流行が広がっており、これまでに米国内で500人以上死亡している。西ナイル熱は今後世界中に感染を拡大する可能性が強く、各国で強く警戒されている。  西ナイル熱も蚊によって媒介されるが、関与する動物は日本脳炎が豚であるのに対して、こちらは鳥だ。渡り鳥も感染拡大に大きな役割を持っているらしい。  西ナイル熱はワクチンが未開発であり、今後は日本脳炎より比較にならないほど問題が大きくなるかもしれない。

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子供の高コレステロール

 小学校5年生約9000人を調べた結果であるが、コレステロール値が200以上の子供の割合が、93年から2001年の間に、女児では倍増したという。男児でも50%くらい増えているという。  これは将来的に心筋梗塞などによる死亡率が増える可能性を示唆するもので、早急に手を打たないと、日本人も欧米人並みに問題が大きくなるはずだ。  原因について、子供の食生活の変化や運動不足があげられている。朝夕のバスでの送迎などを考えても、香港在住の日本人小児の場合は日本の子供に比べてかなりの運動不足であると思われる。その分、将来的な生活習慣病発症の危険度が高いといえるだろう。  かつて成人病と呼ばれた病気が子供たちにも見られるようになり、決して成人のみの病気であるとは言えなくなってきたことから、「生活習慣病」と言い換えられている。この言い換えがされるようになった頃は、医師等が経験的に子供にも「成人病」が増えていることを感じ取っていたに過ぎないが、今回の調査でそれがはっきりと裏づけられたといえる。  大人も子供も食べすぎで慢性的な運動不足である。子供のコレステロール値が上昇したことで、現代の日本人の食生活が完全に欧米化したものと思われ、これまで何の疑問も持たずに摂取してきた食事の内容を、見直しをしなければいけない時期に来ているのではないだろうか。

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飲酒と脳卒中

 酒好きの左党の方にとっては一瞬嬉しいニュースであるが、これも程度問題だ。しかもこの研究は飲酒量のみを対象としており、飲酒時の食事傾向などについては考慮されていない。酒の肴には、塩辛いもの、脂っこいものが少なくなく、カロリーも過剰になることも考えられる。飲酒量が多い人が太っていることも多いが、これは明らかに過度の飲食に原因があるといえる。  肥満傾向は循環器疾患に直結する。心筋梗塞や脳卒中の発症リスクは明らかに上昇するはずで、飲酒の間接的な悪影響まで考慮すると、ある量までなら身体に良いと考えることなどできないはずだ。実際、WHO(世界保健機関)では、健康に良い飲酒量は存在しないとしている。  記事では、「アルコールには血液を固まりにくくさせる性質」があるとしているがこれもやや問題ありだ。飲酒すると脱水を起こす。飲酒後にのどが渇くのはそのためだが、これは血液の粘り気を増すことになり、血管が詰まり易くなるともいわれている。飲酒後にはたくさん水を飲んだほうが良いといわれる所以だ。  喫煙と違って、飲酒に関してはあまり硬い事を言うつもりは、私はない。ただし飲みすぎ、食べすぎで肥満が進むことは避けたいところだ。どれだけ飲んでも食べても太らない体質の人もあるが、肝臓がオーバーワークしている可能性がある。飲める事を過信していると、後々大きな付けが来ることもあるので飲酒はほどほどにしておきたいところだ。