生物学的運動とは?現代人に必要な「歩行」の真実(前編)

「まったく運動していません……」と罪悪感をもつ必要はありません。 「普段からしっかり運動できていますか?」と聞かれると多くの方はテニスやハイキングなどのアクティビティを思い浮かべると思います。 しかし、私たちが思い浮かべるスポーツはルールを楽しむ娯楽であり、生物としての必須行動ではないからです。 ヒトは生物学的に最も近いチンパンジーと共通の祖先をもち、遺伝子の差はわずか1%ほどしかありません。完全二足歩行を獲得して進化を遂げたものの、生物としての基本機能はほぼ同じです。 野生動物は生きるための移動を行いますが、不必要な運動は避けようとします。現代人に不足しているのは、こうした「動物がエサを求めて移動する行動」なのです。 これこそが、私が唱える「生物学的運動」の正体です。無理に苦手なスポーツを日常に持ち込む必要はありません。 現代人にとっての生物学的運動とは、日常生活の中で「歩くこと」に他なりません。乗り物をなるべく使わず、階段を積極的に利用して足腰を刺激しましょう。 超高齢になっても自力でトイレに行ける体力を維持することが、現代人の最終目標となります。